「この出張、経費にできる?それとも自腹?」
ノマドワーカーやフリーランスが増える中、「旅先の支出をどこまで経費にできるのか?」という悩みはよくあるもの。
出張・ワーケーション・仕事と観光のハイブリッド…。
そのあいまいな境界線を、FP&実務経験者の視点で整理しました。
この記事では、リモートワーカー向けの「旅先経費」仕訳ルールを、具体例とともにわかりやすく解説します!
仕訳ルールの前提:プライベートとの線引きが超重要
原則として、仕事のために必要だったかどうかが判断基準になります。
- 完全に仕事目的 → 経費○
- 完全に観光・私用 → 経費×
- 一部仕事+一部観光 → 按分して経費処理

FPのひとこと
経費にできるかどうかの分かれ目は「業務との因果関係があるか」。証拠を残しておくことも大事です。
よくある「旅先経費」の仕訳例
① 交通費
- 現地での打ち合わせや取材のための交通費 → 経費○
- 移動中の観光や寄り道分 → 経費×
② 宿泊費
- 仕事目的で宿泊 → 経費○
- 観光延長の分(休日分など) → 経費× or 按分
③ 通信費・Wi-Fi・カフェ代
- 業務のためのWi-Fiや作業場所利用 → 経費○
- プライベート時間のカフェ代 → 経費×
④ 食費
- 取材先やクライアントとの会食 → 経費○(接待交際費)
- ひとりでの食事 → 基本は経費×(福利厚生対象外)
⑤ その他(レンタル品・入場料など)
- 現地撮影用の機材レンタル・施設利用 → 経費○
- 観光目的のチケット代 → 経費×

FPのひとこと
重要なのは「説明責任」。
領収書・スケジュール表・取材記録など、仕事目的を証明できるものを残しておくと安心です。
領収書・スケジュール表・取材記録など、仕事目的を証明できるものを残しておくと安心です。
旅先経費の按分(あんぶん)って?
仕事と私用が混ざっている場合、比率で分けて経費計上する方法が「按分」です。
例)3泊4日のうち、2日仕事・2日観光なら宿泊費の50%だけを経費にする、など。
按分の根拠として使える資料
- 現地でのスケジュール表
- 打ち合わせのメール履歴や録音記録
- 撮影・制作の納品ファイルやSNS投稿記録

FPのひとこと
明細を「全部経費」にせず、誠実に按分しておくと税務調査でも安心。
一貫性があることが信頼につながります。
一貫性があることが信頼につながります。
Q&A:旅先経費のギモンを解消
Q:ワーケーションって経費にできますか?
A:業務の実態があるならOK。ただし観光成分が強い場合は按分が基本です。
Q:税務署はどうやって判断している?
A:一貫した説明・証拠の有無・頻度などを総合的に判断します。
まとめ|「仕事のために必要だったか?」がすべて
- 交通・宿泊・通信など、業務関連支出は経費○
- 私的利用分は除外 or 按分
- 証拠やスケジュールの保存が超重要
迷ったら、「説明できるかどうか」で判断しましょう。
旅も仕事も“気持ちよく”両立するために、正しく仕訳を!