「クレカに海外保険ついてるし、別に申し込まなくて大丈夫でしょ?」
…と思っていたら、いざという時に補償されなかった。
そんな“クレカ保険あるある”に陥らないために、年会費無料のカードに付帯する海外旅行保険の落とし穴をチェックしておきましょう。
この記事では、FPの視点から無料クレカ保険のしくみ・注意点・安心の使い方を解説します。

FPのひとこと
クレジットカードの保険、ちゃんと「使える状態」にしておかないと“付帯”してても無意味なんです。
クレカ保険には「自動付帯」と「利用付帯」がある
- 自動付帯:持っているだけで補償対象になる
- 利用付帯:旅行代金の支払いや空港までの交通費支払いが必要
年会費無料カードの多くは「利用付帯」。つまり、何かを支払わないと保険が有効になりません。
例:楽天カード(利用付帯)
旅行前に航空券やツアー代、空港までの電車賃などを楽天カードで支払うことで保険が有効に。
例:エポスカード(自動付帯)
持っているだけで出国後に最大90日間・傷病治療270万円まで補償される珍しいタイプ。

FPのひとこと
無料カードでも「自動付帯」のものを1枚持っておくと安心。保険証券代わりにカード番号控えを忘れずに。
補償額は十分?実際に“足りない”項目
補償項目 | 無料カードの平均 | 安心ライン |
---|---|---|
傷害治療 | 100〜200万円 | 300万円以上 |
疾病治療 | 100〜200万円 | 300万円以上 |
携行品損害 | 10〜20万円 | 30万円以上 |
※治療費はアメリカなど先進国では100万円を超えることもあります。
補償を“重ねがけ”する方法
実は、複数のカードの補償額は「合算」できる場合があります。
- 例:楽天カード(利用付帯)+エポスカード(自動付帯)
- = 傷病治療が合計400万円になるケースも

FPのひとこと
「カードを2枚以上使えば保険も2倍」ではありませんが、治療費用は合算OKな場合が多いです!
クレカ保険のよくある落とし穴
- 利用付帯なのに支払いを忘れていた
- そもそも補償額が足りない
- 家族は補償対象外だった
- 滞在日数が超過(多くは90日まで)
✔ 対策チェックリスト
- 出発前に保険が「有効」になっているか確認
- カード会社から補償内容のPDFやページを保存
- 複数カードで補償を補強する
まとめ|無料クレカ保険は“理解して使えば強い味方”
- 年会費無料でも、条件次第で海外保険はしっかり使える
- 「自動付帯」と「利用付帯」の違いを要チェック
- 補償が不安な場合は、追加で保険に入るのもアリ
安心の旅には「保険の中身を理解しておくこと」から。無料カードでも、賢く使えば十分活用できます!